子どもと一緒にすごす庭

ここのお庭の一番の問題点は道路からの目線でした。

庭の横の道路沿いが幼稚園バスの停留所になっている為、送り迎えのお母さんたちが午前と午後にたくさんいらっしゃるそうです。せっかく作った縁側やダイニングで過ごしていても目線が気になるので、「生け垣で目隠しをしたい」というご依頼からのスタートでした。


BEFORE CONSTRUCTION

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生け垣はコストを抑えて目隠しができます。そして立派にしげるとナチュラルな雰囲気になって素敵ですね。でも、植え込み立ては間隔が空いているので目隠しとしてはやや弱いというのが弱点です。

また、茂り始めると今度は年に数回刈り込みが必要になってくるので、定期的にメンテナンスが必要で手間隙がかかります。茂みを作る事で蜂が巣を作ってしまうこともあります。

小さなお子さまがいらっしゃるご家族ですから、安心して庭で過ごせることが最優先と考えて、少し予算はかかりますが今回はウッドフェンスで目隠しする事をお勧めしました。


WOOD FENCE

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ウッドフェンスを施工した直後のお庭です。植栽ができていないのでフェンスの端やコーナーがなんだか気になりますね。庭に埋め込まれている直線的なレンガはしっかりと施工されていて剥がせないので、間に芝を敷き直線ラインを活かす事でスッキリとした印象に見えるようにしました。

そして季節の植物はウッドフェンス沿いに植え込みます。一年を通して花がめぐりゆくように、そして子どもさんたちが果実を楽しく収穫できるように植物をセレクトしました。


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出来上がりの全体像です。これから家族の成長と共に植物も成長してゆきます。植え込み立ては少しよそよそしい植物たちですが、この場所に根付きお互いに馴染んでゆきます。

庭のメインとなる果樹の種類はジューンベリー、ブッラクベリー、姫リンゴ、ワイルドストロベリーです。今年はおそらく子どもたちと小鳥たちの競争でなくなってしまいそうですが、果樹は年々収穫量が増えてゆきます。季節の食材をとりいれたお料理がとても上手なご依頼主さまですので、お手製ジャムになったり、サラダやデザートの色合わせに添えていたり、きっと美味しくて素敵な食卓にならんでくれる事と思います。3年後、5年後、10年後が楽しみなお庭ですね。

写真に写ってくれているのは、わんぱく盛りのお兄ちゃんと最近歩き始めた弟くん。
芝生を張った庭は足の裏がくすぐったくて気持ちが良いそうで、二人ともすぐに裸足になって遊んでいました。芝生のお世話はいろいろと大変ですが、水やりも芝刈りも遊びの一環として休日の家族の時間になってくれそうです。


2 MONTH LATER

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ゴールデンウイーク前に完成した「子どもと楽しむ庭」。2ヶ月を過ぎた7月半ばに様子を伺い行きました。植栽完成後は1~2ヶ月後に植物の育ち具合や日々のメンテナンスで困ったことがないかをヒアリングに伺います。

植え込みたてはよそよそしかった植物たちが一回りづつ大きくなり、寄り添い合い始めていました。暖かくなる春先から梅雨入りまでに植物の植え込みを終わらせると、自然の恵みで雨がたくさん地面に水分を補給してくれるので、根付くまでの水やりがとても楽にすみます。

もちろん、家族のみなさんが庭に気持ちを向けてくれている事もとても大切です。毎日、植物の様子を眺めたり、庭にでて触れ合うことが一番大切だと思っています。

幼稚園に通うお兄ちゃんは実のなる植物が大好き。近頃ではブルーベリーを見つけてはつまみ食いしているそうです。庭で遊ぶのが大好きな次男くんは、私がお邪魔している間ずっと一緒に庭で過ごしてくれました。家族みんなが大好きなここのお庭は、これからもっと良い空間へ育ってゆくと思います。